令和4年度プロジェクト

令和4年度より、以下のプロジェクトが活動をスタートします。メンバー募集等の案内はこのページの下をご覧ください。


英語教育研究者のための研究倫理と個人情報保護の手立て

<趣旨>

英語教育研究の大部分は,人を対象とする研究に分類されるものであり,英語教育研究者が取り扱うデータの一部は,個人情報保護法における個人に関する情報に相当する。さらに,利益相反による研究不正や疑問符がつく研究実践(QRPs)が発生するリスクは相対的に大きい。同時に,英語教育研究では,新しい実験方法やデータの種類が年々増加している状況である。このような状況を受け,本課題別研究プロジェクトでは,研究倫理指針と個人情報保護に関する「ガイドライン原案」の提案を目標とする。まずは,中部地区英語教育学会の学会員を対象とした研究倫理についての意識や個人情報の保護処置に関する実態調査・聞き取り調査を実施し,研究倫理と個人情報に関する英語教育研究の現状を明らかにする。その後,調査を踏まえた現状認識の上で,研究倫理指針と個人情報保護に関するガイドライン原案を構築し,この原案を各学会等の団体が利用できるよう社会に公開する。

<計画:2年計画>

1年目(2022年4月〜2023年3月)

  • メンバーの募集
  • 中部地区英語教育学会における研究発表
  • プロジェクト主催による啓蒙活動(オンライン・シンポジウム)
  • 中部地区英語教育学会会員を対象とする実態調査・聞き取り調査の計画

2年目(2023年4月〜2024年3月)

  • 中部地区英語教育学会会員を対象とする実態調査・聞き取り調査・データ分析
  • 中部地区英語教育学会における成果発表
  • ガイドライン原案の作成
  • プロジェクト主催による啓蒙活動(オンライン・シンポジウム)

<現メンバー>

草薙邦広(県立広島大学)・浦野研(北海学園大学)・田中洋也(北海学園大学)・加藤由崇(中部大学)・川口勇作(愛知学院大学)

<メンバー募集について>

上記の研究プロジェクトに興味をお持ちの方を対象に,本研究プロジェクトのメンバーを募集します。要件は以下の通りです。

  1. 中部地区英語教育学会会員
  2. プロジェクトに関わる数回のミーティング(主にオンライン開催)に参加できる方
  3. 主にビジネスチャットツールやメールを使用した研究活動の経験がある方

下記代表に対して,2022年8月末日までプロジェクト・メンバー参加希望の旨をお伝えください。上記以外の要件(職種,年齢,性別,学位,経歴,専門,母語等)は一切問いません。

<プロジェクト代表者連絡先>

草薙邦広
〒734-8558 広島県広島市南区宇品東1丁目1−71
県立広島大学 地域創生学部/人間文化学部
TEL: 082-251-9975
Email:kusanagi@pu-hiroshima.ac.jp


タブレットPCを使用した「主体的・対話的で深い学び」の視点からの小・中学校の英語教育方法論

<趣旨>

本研究では、指導者が中心に活用する使用方法だけでなく、児童生徒自身がICT機器を操作する活動、すなわち、学習者が個別に利用できる活動の在り方を検討する。特に、「学習者用デジタル教科書」や、インターネットを活用した遠隔地の教師・児童生徒等とつないでコミュニケーションを図るといった活動等、タブレットPCを学習者が効果的に利用するためには、どのような活動が必要であるかを考察し、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの「タブレットPCを使用した小・中学校の英語教育」について実践研究を行う。

<計画:3年計画>

1年目(2022年4月〜2023年3月)

  1. 現在の小・中学校における英語教育でのICT活用に関する情報収集
    「指導者用及び学習者用のデジタル教科書」、「インターネットを活用した遠隔地とのコミュニケーション」、「ICT教材の活用状況等」について中部地区をはじめとし、全国・諸外国の情報等を収集する。
  2. 外国語教育におけるICT活用の利点についての文献研究、実践研究調査

2年目(2023年4月〜2024年3月)

  1. 1年目のICTの情報収集結果及び文献研究、実践研究調査結果等を発表し、それらを踏まえて、教育委員会や小・中学校の先生方と共同で、日本の英語教育に適した活用法について検討する。
  2. 教育委員会や現場の先生方と共同で、「学習者用のデジタル教科書」や「インターネットを活用した遠隔地とのコミュニケーション」の授業モデルを提案する。
  3. 提案した「モデル授業」について、研究会を開催し、教育委員会や現場の先生方と再度検討する。

3年目(2024年4月〜2025年3月)

  1. 2年目に予備研究として行った内容を検討し、「タブレットPCを使用した「主体的・対話的で深い学び」の視点からの小・中学校の英語教育方法」としての授業モデルを示す。
  2. タブレットPCを使用した「主体的・対話的で深い学び」の視点からの小・中学校の英語教育方法論として「授業モデル」の発表を行う。

<現メンバー>

高橋美由紀(鈴鹿大学)・柳善和(名古屋学院大学)・西尾由里(名城大学)・中川右也(三重大学)・柴田里実(常葉大学)・清水万里子(三重大学)・愛知県、三重県、岐阜県等の小中学校

<メンバー募集について>

「GIGA スクール構想」に対応した小学校外国語教育の授業づくりとして、とりわけ「タブレットPCを使用した「主体的・対話的で深い学び」の視点からの小・中学校の英語教育方法論」を研究テーマに、研究者の先生方及び、教育現場における実践者の先生方、デジタル教材を開発・作成されていらっしゃる企業の方々など、学会のメーリングリストとホームページを利用し、広く公募し、学会員の皆様に呼びかけたいと思います。

<プロジェクト代表者連絡先>

高橋美由紀(鈴鹿大学)
メールアドレス:miyukit@auecc.aichi-edu.ac.jp