平成26年度プロジェクト

平成26年度より、以下のプロジェクトが活動中です。メンバー募集等の案内はこのページの下をご覧ください。

プロジェクト紹介およびメンバー募集案内

英語教育の質的向上を目指した実践研究法のデザイン

<趣旨>

様々な要因が複雑に絡む教育実践の中で、教師が抱える問題について深く理解したり、実践上の課題を解決する糸口を模索したりするといった教師による実践研究は、英語教育における実践の質的向上を目指す上で極めて重要である。しかし、これまでの英語教育に関する研究は、実証主義に基づく厳密な研究手法が求められることが多く、教師が研究に取り組む際のハードルを高めてきた。その一方で、教育実践を研究するための手法が十分に整備されていないために、同僚あるいは研究者との間で実践に関する議論を深めることができず、実践知を効率よく構築できていないことも指摘できる。幸い、近年では英語教育において、質的研究・アクションリサーチ・探索的実践などといった多様な研究アプローチが注目され始めてきている。このような背景を踏まえ、本プロジェクトでは、これまでの実践研究の課題やこれまで提案されてきた研究手法を整理し、実践研究の研究法の可能性を探ること、また、実践者同士あるいは研究者との協働の形で実践研究を行う利点や課題を明らかにし、英語教育におけるよりよい実践研究の手法を提案することを目指す。

<計画:3年計画>

1年目(2014年6月〜2015年6月

  • 外国語教育研究において過去に行われてきた実践研究を研究法の観点から整理する。
  • 研究メンバー内で研究法に関する知識を共有する。
  • 1年目の研究成果を中部地区英語教育学会にて発表する。

2年目(2015年6月〜2016年6月

  • 1年目の研究を踏まえ、実践者と研究者が協働で実践研究を行う。
  • 実践研究を行う利点や問題点、研究を進める上での課題等を整理する。
  • 2年目の研究成果を中部地区英語教育学会にて発表する。

3年目(2016年6月〜2017年6月

  • 実践者と研究者が協働で実践研究を行う。
  • 1、2年目の研究を踏まえながら、望ましい実践研究のモデルを提案する。
  • 3年目の研究成果を中部地区英語教育学会にて発表する。

<現メンバー(50音順)>

酒井英樹(信州大学)、清水公男(文京学院大)、高木亜希子(青山学院大学)、滝沢雄一(金沢大学)、田中武夫(山梨大学)、永倉由里(常葉大学短期大学部)、藤田卓郎(福井工業高等専門学校)

<メンバー募集について>

上記の研究プロジェクトに興味がある方を対象に、以下の要件で本研究プロジェクトのメンバーを募集します。

  1. 中部地区英語教育学会の会員の方(まだの方は学会入会手続きをしていただく必要があります)。
  2. 現職教員として小学校・中学校・高等学校での勤務し、英語教育を実践している方。
  3. プロジェクトの議論を踏まえて、英語教育における実践研究を行いたい方。
  4. プロジェクトを進める中で、年に数回行うミーティング(場所は未定)に参加できる方。また、メールによる議論を積極的に行える方。
  5. 研究進行上の効率を考え、メンバーを7名公募します。締め切り日を9月29日(月)とし、応募につきましては先着順とし、枠が埋まり次第、募集を締め切ることにさせていただきます。

<プロジェクト代表連絡先>

田中 武夫 〒400-8510
山梨県甲府市武田4-4-37
山梨大学教育人間科学部
E-mail:taketak[@]yamanashi.ac.jp (お手数ですが、@ の前後の [ ] を取り除いてご連絡ください。)